<ストーリー>

渡辺容子さんは20103月、近藤医師から「余命1年」を宣告されたが、ホルモン剤の効果で元気を取り戻す。“表現ライブ”でのがん患者同士の対談、生前追悼集の発行、友だちとの交流、自然の触れあいを求めての小笠原旅行。そして脱原発にも声を上げた。猫と一緒に、一日一日をしっかりと歩きつづけた。

しかし、がんの骨転移は、ひそかに進行していた。2011年 秋には痛みが出はじめ、年末には放射線治療を開始する。自由に動けなくなった容子さんに、病院への送り迎え、食事の世話など、友人、知人のサポートの輪が 広がる。そして訪れた最期の日・・・。数ヵ月後、容子さんの遺骨は遺言どおり生まれ故郷の福島県川俣町の牧場に散骨された。


<主人公のプロフィール>

渡辺容子:1954329日福島県川俣町に生まれ、東京・杉並で育つ。早稲田大学文学部卒業。東京都杉並区学童クラブ指導員として約30年間勤務。40歳のとき、5ミリの乳がんがみつかる。近藤誠医師から「まだ小さいので、様子を見よう」とアドバイスを受ける。その後父ががんにかかり、がん関係の書籍を読破。近藤医師の「早期発見・早期治療には根拠がない」という説に納得、がんを放置する。2000年にがんが45センチになり手術。2008年、全身転移を確認。20103月「余命1年」を宣告される。2012330日死去(58歳)。著書に『負けるな子どもたち!』『乳がん 後悔しない治療』『「乳がんです」と言われたら、あわてて切ってはいけない!』(以上3冊 径書房)。ブログ「暗川(くらごう)」で死の直前まで、自分のがん体験をはじめ、さまざまな社会問題について情報を発信。

 

<特別鑑賞券1200円 好評発売中>

6月1日〜6月28日、渋谷シアター・イメージフォーラムでモーニング公開(一日一回午前11時)。特別鑑賞券(1500円のところ1200円)申込み受付中。「お問合わせページ」から、住所(郵便番号)・氏名・電話番号・枚数を書いてメールしてください。こちらから郵送します。なお支払いは、郵便振替による後払い(手数料なし)です。この鑑賞券は、渋谷シアター・イメージフォーラムのみで使用できます。大阪に関しては直接、劇場にお問い合わせください。