名古屋シネマスコーレ、順調なすべり出し

 名古屋シネマスコーレの公開が10月26日から2週間の予定で始まった。『中日新聞』が報道したことが大きく、初日・2日目と大入りだった。27日(日)には制作者の松原明が舞台挨拶。その後、サイン会(生まれて初めての経験で照れくさい)もあった。シネマスコーレは若松孝二監督がつくったミニシアター。新幹線の名古屋駅から数分のところにあり、雰囲気もアットホームで気にいった。観客は8割くらいが女性だった。何人もの人が私に話しかけてきた。「容子さんは私の恩人。容子さんに相談してアドバイスを受け、病院を代えて乳房を全摘しないですんだ。私のがんはがんもどきだった」(女性)、「大腸がん、抗ガン剤は体調が悪いので2年でやめた。でももう17年も生きている」(男性)。「がん保険はもうやめようと思っている。どう思いますか?」。多くの人が医療問題に悩み、この映画にヒントを求めていることがわかった。(松原明)